厚生労働省の二川一男事務次官は23日、就任後初めて専門紙と共同会見し、安倍政権が打ち出した「一億総活躍」社会に向けた新3本の矢に言及。1本目の矢である強い経済に向け、「これまでの3本の矢がなくなったとは思っていない。成長戦略の中で、重要な産業に位置づけられた医薬品・医療機器産業のイノベーションに資する政策は、引き続いて進めていくということ」との考えを示した。
二川次官は、就任に当たって、「課題山積の中で大変というのが正直な感想。その上、職員の不祥事が発生し、政策的な課題が多い中、省内の管理についても努力していかなければならない」と気を引き締めつつ、「チームワークを良くして、局の縦割りにならないように施策を進めていくべきだと思っている。もう一つは、現場感覚を持ち、現場の意見をよく聞いて、職員が一丸となって国民のニーズに適うような施策を進めていきたい」と抱負を語った。