基礎品は薬価維持を試行へ
中央社会保険医療協議会薬価専門部会は11日、次期薬価制度改革に向け、市場拡大再算定をめぐって年間販売額が「巨額」な品目のあり方を議論した。支払い側委員から「(年間販売額予測の)原則2倍以上の基準を若干引き下げるべき」との意見が出たほか、診療側委員も高額な新薬が相次ぎ登場してくるとして、要件見直しに賛成した。また、基礎的医薬品について、古くから医療の基盤となっていたり、過去に不採算再算定を受けた医薬品等を対象に、2016年度改定から試行的に薬価を維持することが提案され、目立った異論は出なかった。
市場拡大再算定をめぐっては、7月に薬価算定組織が、年間販売額が巨額な品目は算定方式に関係なく、適切に設定した基準以上に市場規模が拡大した場合に再算定の対象とするなど、別の取り扱いを検討する案を示した。