中央社会保険医療協議会は9日、薬価専門部会を開き、次期薬価制度改革に向けて製薬業界から意見聴取した。業界団体の日本製薬団体連合会、米国研究製薬工業協会(PhRMA)、欧州製薬団体連合会(EFPIA)は、年間販売額が巨額な品目の再算定について、市場で評価されたにも関わらず、罰則的に薬価を引き下げるのは経営上大きな問題として、反対意見を主張し、新薬創出等加算の維持・継続も求めた。
日薬連の野木森雅郁会長(アステラス製薬会長)は、市場拡大再算定について、年間販売額が1000億円を超える例外的な場合を「巨額」とし、新たに再算定の対象とする論点が示されたことに言及。「市場規模拡大のみをもって罰則的に薬価を引き下げるルールは経営上大きな問題」と反対姿勢を強調した。