厚生労働省は21日、2016年度の原料血漿確保目標量を95万リットルとする案を、薬事・食品衛生審議会の血液事業部会に示し、了承された。血液製剤メーカーの凝固因子製剤用の受け入れ希望量が増加していることから、前年に比べて4万リットル増の目標量とした。
16年度の原料血漿の確保目標量は、凝固因子製剤用が53万リットル、他の分画製剤用が42リットルの合計95万リットル。血液製剤メーカーが高単位製剤の製造を開始したことにより、凝固因子製剤用の受け入れ希望量が増加したため、前年に比べて4万リットル増加した。その他の分画製剤用については、化学及血清療法研究所の製剤の出荷差し止めに対応するため、日本製剤と日本血液製剤機構が代替して製剤を供給する予定であり、全体の受け入れ希望量は前年度と同じ水準を維持できる模様である。