オピオイド誘発性の便秘症を対象とした末梢性μオピオイド受容体拮抗薬「ナルデメジン」の国際共同第III相試験「COMPOSEI試験」の結果、プラセボ群に比べ、有意な便秘の改善を示し、主要評価項目を達成したとの試験結果が、米パームスプリングスで開催された第32回米国疼痛医学会(AAPM2016)で発表された。今回の試験結果を受け、ナルデメジンの開発を進める塩野義製薬は、日米で今年度中、欧州でも近いうちに申請を予定している。
COMPOSEI試験は、ナルデメジンの第III相試験「COPOSEプログラム」のうち、一つ目のグローバル試験。非癌性疼痛治療でオピオイド鎮痛薬を服用中で、オピオイド誘発性の便秘症(OIC)を呈する患者を対象に、ナルデメジンの有効性・安全性を評価した。