殺菌消毒薬として約50年間販売されているポピドンヨード製剤「イソジン」は、昨年12月のムンディファーマと明治グループとの販売移管契約によって、来年度から医療用・一般用医薬品共に「イソジンうがい薬」「明治うがい薬」の2種類の商品群として生まれ変わる。グローバルファーマとして世界各国での感染症予防の実績と知見を活用したいムンディファーマと、イソジンを通じて日本のうがい文化を長年にわたり構築し、これからも変わらない品質を提供していきたい明治。ポピドンヨード製剤の「生みの親」と「育ての親」のブランド戦略はまさに対照的だ。
ムンディファーマの木村昭介社長は本紙のインタビューに応じ、「感染症予防として世界各国でイソジンを使用してきた経験があり、症例をたくさん共有しているので、国内でも何らかの形で知見が使えるのではないか」とグローバルファーマとして、予防医療の啓発も含めたイソジンブランドに自信を示した。