抗癌剤の曝露防止に必要
今春の診療報酬改定を受け、混合調製時の抗癌剤の曝露を防ぐ閉鎖式薬物移送システム(CSTD)への関心が今まで以上に高まっている。CSTD使用時の対象薬の区分が撤廃され、点数も30点増の180点になる。それでもCSTDの費用を全て賄うまでには至らないものの、使用対象抗癌剤を拡大したり、CSTDの導入に踏み切る病院が増えそうだ。
12、13日に鹿児島市内で開かれた日本臨床腫瘍薬学会学術大会のシンポジウムで石丸博雅氏(聖路加国際病院薬剤部)は、今春の発売予定を含め6社が市販するCSTDの特徴を把握した上で、各病院の環境に応じたCSTDの導入を検討するよう呼びかけた。