日本薬学会は26日、横浜市内で代議員総会を開き、2017~18年度の次期会頭に副会頭の奥直人氏(静岡県立大学薬学部医薬生命化学教室教授)が就任することを承認した。また、任期1年の16年度の新任副会頭として、来年3月24日から仙台市で開く第137年会の組織委員長を務める遠藤泰之氏(東北薬科大学教授)の就任を承認した。そのほか総会では、16年度の事業計画や予算も承認した。
総会であいさつに立った現会頭の太田茂氏(広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授)は、昨年に大村智氏が薬学会会員として初めてノーベル生理学・医学賞を受賞したことに言及。「これ以降も薬学会として、ノーベル賞候補にノミネートされている先生はいると思うが、さらに10年後、20年後のスパンで、ぜひ若い会員の研究者がノーベル賞を受賞できるような支援を積極的にやっていきたい」と若手研究者の支援に意欲を示した。