ノボノルディスクファーマのオーレ・ムルスコウ・ベック社長は21日に都内で会見し、新製品の持効型インスリン製剤「トレシーバ」やGLP-1受容体作動薬「ビクトーザ」などが急成長したことで、2015年の国内売上高が過去最高の890億円となったことを発表。12年以降、薬価改定や特許切れの影響で伸び悩んでいたが「ここ数年間で初めて(前年比で)成長率6%を達成した。これはわれわれにとって誇るべきことだ」と強調した。後期開発パイプラインには、経口GLP-1製剤や経口インスリン製剤が控え、日本市場に投入していく方針だ。
グローバルの15年業績は、世界的な糖尿病の蔓延を背景に、22%増の1079億デンマーククローネ(約1兆9098億円)に躍進した。日本市場では、売上の約6割を占める糖尿病ケア領域で前年比6.4%増、血友病や成長障害などで構成されたバイオファーマ領域で5.8%増と、2領域共に成長に貢献した。