16年3月期決算出揃う
国内製薬大手の2016年3月期決算が13日、出揃った。売上がほぼ横ばいにとどまったエーザイを除き、増収営業増益を達成する好決算となった。
武田薬品は、売上1兆8000億円を突破し、前期の最終赤字から一気に回復。アステラス製薬は、二桁の増収増益、売上・利益で過去最高を更新した。第一三共は、米子会社ルイトポルトが好調で、国内でも増収を確保。エーザイも8割の営業増益と成長回帰にメドをつけた。しかし、国内が薬価改定年となる今年度は、エーザイ以外、一転して減収を予想。特に第一三共は、主力の降圧剤「オルメサルタン」の米国特許切れを控え、厳しい年になりそうだ。