日本OTC医薬品協会の杉本雅史会長は20日、定時総会後の記者会見で、政府が公表した「官民戦略プロジェクト10」の成長戦略10項目の中に健康立国、観光立国が盛り込まれたことについて「これはわれわれも目指すもの。このフォローの風をしっかりと捉え、OTC医薬品産業グランドデザインで掲げている基本戦略を着実に実行して生活者の期待に応えていくと同時に、OTC市場の活性化を図っていきたい」と語った。
杉本氏は、「官民戦略プロジェクト10」にOTC業界に関係する2項目が盛り込まれたことについて、「一つは世界最先端の健康立国で、個人の予防、健康づくりに向けた行動変容につながるサービス、あるいは介護を支える選択肢を充実させるため、多様なサービスが提供・活用される仕組みを構築するとしている」と説明。「個人の予防、健康づくりに向けた行動変容を促すためには、生活者がセルフメディケーションを積極的に実践したくなるような環境作りが何よりも重要」とし、「グランドデザインの中で示し、当協会が現在取り組んでいる活動が、政府の最新の成長戦略の中に位置づけられ、国が目指す方向と一致している。着実に成果を挙げていきたい」とした。