武田薬品は、大型化を見込む再発・難治性の多発性骨髄腫治療薬として欧州承認申請中の新規経口プロテアソーム阻害剤「ニンラーロ」(一般名:イキサゾミブ)について、欧州医薬品評価委員会(CHMP)から、承認を推奨しないという否定的見解が示されたと発表した。同社では今回の見解を不服とし、CHMPでの再審査を要請する予定。
ニンラーロは、昨年11月に前治療歴のある多発性骨髄腫に対するレナリドミドとデキサメタゾンの併用適応で米国承認を取得。今年度は欧州をはじめ、販売国を拡大する計画で、癌領域トップ10入りへの重要な薬剤として本格化させる予定だった。