丸石製薬は、今年2月に製造販売承認を取得した全身麻酔用鎮痛剤「レミフェンタニル」注射剤の後発医薬品の発売を延期した。改めて行った市場調査で、想定以上の強いニーズがあることが判明。欠品を防ぐため今年6月の薬価収載は見送った。安定供給体制を再整備した上で、今年12月の薬価収載を目指す考えだ。
丸石製薬にとってうれしい悲鳴となった。承認取得後に改めて市場調査を行ったところ、国が目標とする数量シェア80%に迫るほどの強いニーズが医療機関にあることが分かった。そのニーズに十分対応できるだけの供給体制を整備していなかったため、販売元である第一三共と協議の上、今年6月の薬価収載を見送り、安定的に供給できる体制が整った段階で上市することにしたという。