日医工の田村友一社長は12日、都内で記者会見し、米ジェネリック医薬品メーカー「セージェント」の買収について、「目標とする世界トップ10入りに向け、滑走路につきエンジンをふかし始め、離陸する段階に入った」と語った。今後、セージェントが持つ開発・販売・製造基盤を活用し、米国でバイオシミラー(BS)を中心とした事業展開を加速させ、2020年度までには売上3000億円の到達を目指す。
米セージェントは、ジェネリック注射剤市場では第9位に位置し、カナダ子会社のオメガ社が注射剤や抗癌剤の生産設備を持っている。田村氏は、今後日本市場で大型製品の特許切れが減ることが予想され、「日本にとどまると日医工は停滞する」とセージェントの買収に至った決断を説明した。