参天製薬は19日、緑内障用デバイス「マイクロシャント」を開発する米国のインフォーカスを買収することで両社が合意したと発表した。買収は8月に完了する見通し。対価として契約時に約240億円を支払うほか、開発状況や販売実績に応じたマイルストンを支払う可能性がある。巨額の投資によって世界の眼科領域市場での存在感を高めたい考えだ。
マイクロシャントは、初期から後期の原発開放隅角緑内障における眼圧下降を目的としたインプラント手術に用いられるデバイス。15分程度の短時間、低侵襲の手術によって微細なチューブを前房に挿入し、房水の排出を促して眼圧を下げるもの。他の低侵襲緑内障手術の技術と異なり、白内障手術を併用しなくても十分な眼圧効果を実現することが特徴だ。