厚生労働省の「がん等における緩和ケアのさらなる推進に関する検討会」が7月27日に開かれ、複数の委員が提出した意見書の中で、緩和医療体制の提供を充実させるために薬剤師をもっと活用すべきと提言した。薬剤師の教育、研修を医師と並行して進めるべきとの考えを示している。
意見書では、次期癌対策推進基本計画に盛り込む緩和ケアの部分について、「まとめができるほど議論が深まっていない」とし、基本計画における緩和ケアの対策をしっかり詰めなければならないとの認識を共有すべきとした。
その上で、具体的方策として、医療用麻薬に対する偏見の解消や緩和ケアチームの質の確保などについて検討を深める必要があると指摘。さらに、今後の施策で検討を要する点として、薬剤師の活用を挙げた。