薬価専門部会で議論へ
厚生労働省は7月27日、高額薬剤への対応として、新規作用機序を有する医薬品の最適使用を進めるガイドラインを策定し、併せて医療保険制度上の取り扱いを検討していく方針を中央社会保険医療協議会総会に示した。また、昨年12月に非小細胞肺癌の効能が追加され、2016年度薬価改定で再算定の検討が間に合わなかった抗癌剤「オプジーボ」について、期中改定を含めた特例的な対応も検討するなど、薬価制度の抜本的な見直しに着手する。今後、薬価専門部会で具体的な議論を進め、年内をメドに一定の結論を得たい考え。
高額薬剤をめぐっては、C型肝炎治療薬、抗癌剤など新規作用機序を持つ鋭い新薬が相次ぎ登場し、劇的な効果を発揮する反面、薬価の高騰化が国民皆保険の維持に大きな影響を与えるとして議論になっていた。