アステラス製薬は、骨格筋活性化剤の開発で提携している米バイオベンチャーのサイトキネティクスとの間で、従来の提携範囲を広げる契約を結んだ。脊髄性筋萎縮症を適応症として第II相試験を実施している速筋トロポニン活性化剤「CK-2127107」については、新たに筋萎縮性側索硬化症(ALS)の適応でも開発を行うほか、サイトキネティクスが第III相試験実施中の骨格筋活性化剤「ティラセムティヴ」の開発・商業化に関するオプション権を獲得。骨格筋活性化剤の共同研究は、2017年まで延長となった。
アステラスは2015年に発表した3カ年中期経営計画で、従来の重点領域に加え、筋疾患など新たな疾患領域での開発で外部リソースを積極的に活用するとしており、今回の提携範囲拡大はこれらの取り組みの一環となっている。