国立社会保障・人口問題研究所は5日、2014年度の社会保障費用統計をまとめた。医療、年金、福祉等の社会支出の総額は116兆8532億円で、前年度に比べて1兆4196億円増と1.2%上昇し、過去最高を更新した。一方、社会保障給付費の総額は前年比1.3%増の112兆1020億円と増加したが、対GDP比では22.90%にとどまり、2年連続で下落した。
社会保障給付費を「医療」「年金」「福祉その他」に分類し、部門別に見ると、「医療」は36兆3357億円で、前年度に比べて2.0%伸びた。医療費が総額に占める割合は32.4%となった。
「福祉その他」は21兆4234億円で前年比4.6%増、総額に占める割合は19.1%だった。