厚生労働省は、2017年度予算概算要求に合わせた機構改革で、医系技官の次官級ポストとなる「医務総監(仮称)」の新設を盛り込んだ。
新設ポストは、医療・保健にかかる重要政策について、専門的観点から統括する。具体的な役割として、▽医療技術の革新(ゲノム、情報通信技術ICTなど)を保健医療政策に反映し、イノベーションをリードし、医療現場での実用化推進▽医療関係者とハイレベルの調整▽国際保健外交で日本が貢献するための中心的機能を果たす▽国内の健康危機事案に対し、専門的立場から、内閣危機管理監等と連携して対応――などを挙げた。厚労省は今後、新ポスト創設に向けて他の幹部ポストの廃止も含めた調整を行う。