武田薬品は、4価弱毒生デング熱ワクチン「TAK-003」の国際共同第III相試験「TIDES試験」を開始したと発表した。ノロウイルスワクチン、ジカ熱ワクチンに続き、新興感染症に対するワクチン開発を進める。
TIDES試験は、二重盲検無作為化プラセボ対照試験で、ラテンアメリカとアジアのデング熱流行国に居住する4~16歳の健康な小児約2万人を組み入れる予定。年齢やウイルス感染歴の有無を問わず、四つのデングウイルス血清型のいずれかによる症候性デング熱に対する「TAK-003」の有効性・安全性・免疫原性を評価する。「TAK-003」とプラセボのいずれかを90日の間隔をあけて2回接種する。