大阪大学とテルモ、大日本印刷(DNP)は、8月から再生医療に関する共同講座「心臓再生医療学共同研究講座(産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ)を開設した。期間は2019年3月まで。再生医療等製品の製造では、手作業が多く製造コストが高い、操作が煩雑で非効率、細胞品質の均一性の担保が難しいなどの課題がある中、3者の知見や保有技術を組み合わせ、ロボット技術などで細胞培養を補助する装置の開発、細胞を破壊しない効率的な品質検査法の確立を目指す。
テルモと大阪大学は、世界初の心不全治療用の再生医療等製品「ハートシート」を共同開発し、その製造過程ではDNPが開発した温度応答性細胞培養器材が使用されるなど以前から協業関係にあった。