日本薬剤師会の山本信夫会長は、6日の定例会見で、今月から医療機関の敷地内に薬局を設置することを禁じていた規制が緩和されたことを受け、改めて見解を示した。
9月27日付で公表している日薬の見解では、複数の公的医療機関が敷地内に薬局を積極的に誘致しているとされる問題について、「医療機関の経営上の観点から起きているならば、医薬分業の理念を損なうばかりでなく、医療機関としての矜持のほころびも懸念される」としている。
会見で山本氏は、医療人として「やってはいけないことはある」とし、改めて「矜持」を持つことの重要性を強調。規制緩和を「逆手にとるようなことはあってはならない」とした。