【エーザイ】“まちづくり”からデジタルヘルスへ‐製薬企業が多職種つなぐ

2016年11月16日 (水)

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 エーザイは、ICTを活用したデジタルヘルス・ソリューションを通じて、地域における医療や介護の課題解決に向けて、多職種連携をサポートするサービス開発に本腰を入れる。4月に「認知症ソリューション本部」を立ち上げ、連携協定を結んだ自治体で、7月からNTTアイティ、NTT東日本と連携した医療・介護における多職種連携事業を本格展開させた。認知症など社会問題となっている疾患をターゲットに、「“くすり”では解決できない課題」を地域特性に適したアプローチで解決する。薬剤師に対しても、地域医療の多職種連携に参画できるようエーザイがコーディネート役となって支援していく。製薬企業が“まちづくり”に参画し、現場といっしょになってデジタルヘルスによる課題解決型サービスを生み出す社会実験が動き出した。

 デジタルヘルス・ソリューションに参入する製薬企業が相次ぐ中、エーザイにとってデジタルヘルスは「課題を解決するための手段」という認識だ。アルツハイマー病治療薬「アリセプト」を販売する認知症領域には、様々な課題が山積している。認知症患者は他の疾患に比べ、決められた時間に正しい量の薬剤を服用することを自身で管理するのが難しく、服薬や病態の管理をはじめ、認知症を取り巻く社会環境の改善など多角的なアプローチが重要となる。



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