厚生労働省の新型インフルエンザ対策に関する小委員会医療・医薬品作業班会議は16日、富山化学の新型インフルエンザ薬「アビガン」の備蓄の必要性について、参考人からヒアリングを行って議論した。催奇形性をめぐって「流通管理や処方制限で対応すべき」とする声が上がったほか、既存のインフルエンザ薬に耐性化したウイルスの出現については「可能性は低い」とする意見が相次いだ。
アビガンの安全性については、「催奇形性は動物実験で確認した段階であり、ヒトで確認することはできないため、流通管理や処方制限で対応すべき」「動物実験では結果が出ていてもヒトでは不明。使用は相当慎重にすべき」などの声が上がった。