日本医師会の鈴木邦彦常任理事は25日の定例会見で、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が流通した問題について「大変重大な問題と受け止めている」と懸念を示し、偽造品がまん延した場合、国民皆保険制度の信用に傷がつくとして、「薬局や薬剤師だけでなく、全ての医療関係者が偽造品の脅威に迅速かつ強力に対応する必要がある」との見解を述べた。
鈴木氏は、奈良県内の薬局チェーンや東京都内の卸売販売業者から計14点の「ハーボニー」の偽造品が発見されたことに関して、具体的な対応策については「全容解明を待ってから」としつつ、厚生労働省が発出した通知の内容を踏まえ、在庫に偽造品が疑われた場合は保健所へ報告するよう会員の医療機関へ周知することを説明した。