日本薬剤師会の山本信夫会長は26日の定例会見で、C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が市場に出回り、調剤された問題に言及。偽造品が最初に見つかった奈良県の「サン薬局」を経営する「関西メディコ」が、非正規のルートから「安い」という理由で外箱や添付文書がない製品を購入したとされていることについて、「責任もなければ倫理観もない。信頼を一気に壊してしまった。同じ仲間と認めることすらおぞましい」と強く非難した。
山本氏は、医薬品は正規の卸売業者から「正しく買うことが世界標準」とした上で、安さを重視して非正規の卸売業者から「外箱もなければ添付文書もない」製品を購入したとされる関西メディコの経営姿勢を「許し難い」と糾弾。「薬剤師による安全使用、卸の安全神話が崩れてしまった」とした。