協和発酵キリンの花井陳雄社長は、1日に都内で開催した記者会見で、腎貧血治療剤「ネスプ」のオーソライズドジェネリックの承認取得を目的に先月設立した「協和キリンフロンティア」について、「ネスプAGの事業化に一歩前進した。販売の仕方についてはいろいろあるが、今回の新会社設立で様々な選択肢が取れる」と意義を強調した。
同社が販売するネスプは、2016年売上高で563億円と業績を支えるトップ製品になっている。19年の特許切れを控え、バイオ後続品の参入も見込まれる中、昨年の記者会見でネスプのAGを検討することを既に表明していたが、新会社を設立し本格的に動き出す。