東京都と大阪府は13日、今年1月に発生したC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品流通に関与した都内の現金問屋とされる卸売販売業者のエール薬品(東京都千代田区)など5社、府内の同業者グローバルネットエルズ(大阪市中央区)に対し、それぞれ薬機法に基づく改善措置命令を出した。
都による行政処分の対象者となったのは、千代田区のエール薬品、大興薬品、高洋薬品、フジ薬品、台東区の野川薬品の5社。府による行政処分の対象となったのは、グローバルネットエルズの1社。
今回、ハーボニーの偽造品を個人から納入したのはエール薬品で、そこから高洋薬品、大興薬品、フジ薬品に転売され、さらに高洋薬品からグローバルネットエルズ経由、フジ薬品から野川薬品経由の2ルートで関西メディコが経営するサン薬局平群店(奈良県生駒郡)に納入されたことが明らかになった。