福岡県は、2017年度の患者のための薬局ビジョン推進事業(国の委託事業)として▽患者情報に基づく安全な薬物療法提供推進事業▽薬局・薬剤師が支える安心な暮らし推進事業(健康維持から看取りまで)――の2事業に取り組む方針を明らかにした。この中では、現在、基幹病院等を中心に全国で進む臨床検査値入り処方箋の普及推進に県として取り組んでいく。5月24日に開催された県薬事審議会で、地域包括ケアシステムにおける薬局・薬剤師の役割についての議題として上げられた。
薬物療法提供推進事業は、薬局が安全で質の高い処方監査や服薬指導を行うために不可欠な患者情報を医療機関、患者、薬局間で共有できる仕組み作りとして、検査値入り処方箋に関する研修会やお薬手帳の正しい使い方に関する啓発を行う。