売上500億円目指す
メディカル・データ・ビジョン(MDV)は、SMO事業を展開するコスメックスを買収し、治験市場に参入する。製薬企業が立案する治験計画(プロトコル)が複雑化する中、2000万人弱の患者を集積したDPC病院データベースを生かし、被験者支援のPRO(Patient Recruitment Organization)として、治験実施医療機関の選定をサポートしていく。将来的には患者の電子カルテデータを利活用した治験支援事業に進出し、2025年12月期以降には売上高約500億円を目指す方針。
MDVは、地域中核病院などのDPC病院で二次利用許諾を得た診療情報をもとに、製薬企業に対してデータ分析調査結果を提供する事業を展開している。これまで営業・マーケティング分野をターゲットとしていたが、コスメックスの全株式を取得し、治験事業への進出を決めた。