薬事・食品衛生審議会血液事業部会は14日、血液製剤の輸出規制の見直しについて議論した。5月の運営委員会では、一部委員から「国内企業による血液製剤の供給体制を再編、強化する全体像の構築を優先すべき」と慎重な対応を求める意見書が提出されたが、今回の会合では意見書に疑問を呈する声が相次いだ。一方で、製造過程で生じた余剰成分を使った連産品を輸出することについては、複数の委員から肯定的な意見が出た。
先月に開かれた同部会運営委員会では、血液製剤の輸出規制見直しを優先課題とする現在の議論のあり方に対して、一部委員が意見書を提出。「献血による国内自給の理念に基づく国内の血液製剤製造、供給体制を再編、増強するグランドプランの構築が不可欠」とし、輸出規制に優先して検討するよう求めていた。