ペプチドリーム、塩野義製薬、積水化学工業の3社は7日、特殊ペプチド原薬の研究開発、製造、販売を行う新会社「ペプチスター」の設立合弁契約書を締結した。新会社は9月1日に設立、2019年夏に工場を稼働させる予定である。ペプチドリームの窪田規一社長は、「低分子医薬と抗体医薬それぞれのアドバンテージを兼ね備える特殊ペプチド医薬は、次世代を担う医薬だと確信している。日本のものづくり、医療経済にも貢献したい」と述べ、特殊ペプチド医薬品に大きな期待を寄せると共に、ペプチスターによって、日本発の特殊ペプチド医薬を日本で生産できる体制を完成させたい意欲を示した。
特殊ペプチド医薬品の研究開発は国内外で進められているが、高品質な特殊ペプチド原薬を低コストで安定供給できるCMOは世界でも存在していない。今回の業務提携では、ペプチドリームが保有する特殊ペプチド医薬品の周辺知財・周辺技術をもとに、オールジャパンの知識・ノウハウを結集させ、世界をリードする日本発の特殊ペプチド原薬の合成・製法の研究開発、製造、販売を実施することが期待されている。