【考えよう!キャリアデザイン】自分を知るということ [3]

2017年9月1日 (金)

薬学生新聞

キャリア・ポジション社長
西鶴 智香

西鶴智香氏

 自分のキャリアを考える際に自分を知ることがとても重要だということをお伝えしていますが、今回はその3回目。テーマは「自分の捉え方のクセ」についてです。

 皆さんは物事に対して楽観的に考えるタイプなのか、否定的に考えるタイプなのか、どちらに当てはまりますか?人は誰でも試験や物事に失敗すると落ち込みますし、自分を否定してしまいますが、それでもその後「この失敗をどうやって成功の糧にしようか」「この経験で学ぶことがあるはず」と思えるかどうかは、その人の「捉え方」によります。何か上手くいかないことがあっても、そのことを前向きに捉えることができれば次の機会には案外上手くいき、そしてその成功が自信になって次の成功につながっていくことでしょう。

 実はこの捉え方には、自分では気づかないクセがあります。例えば「真面目」という言葉を皆さんはどのように捉え、イメージしますか?講義で学生に聞くと、ポジティブに捉えれば「誠実、約束を守る、几帳面、真剣に取り組む……」などが挙がり、ネガティブに捉えれば「堅苦しい、融通がきかない、柔軟性に欠く、周囲の評価を気にする……」などが挙がります。「都会」ではどうでしょうか。「便利、華やか」というイメージがある一方、「冷たい、孤立」なども挙がるでしょう。

 このように物事は捉え方によって全く違ったイメージになるのです。「自分の捉え方」でも同じことが言えます。例えば自分は「不器用で、面白味がなく、つまらない人」と思っていても、言い換えると「不器用なくらい正直で真面目に取り組み、面白くはないが、他人を決して裏切らず、誠実に接する人」だと言えるのではないでしょうか。

 このように自分のキャリアを明るく、前向きなものにしていくために、自分自身の物事の捉え方を変えていきましょう。重要なのは、自分の力で変えられるものにエネルギーを注ぐことです。自分が意識的に変えられるものは「自分、考え方、行動、未来」です。さあ、これからは、ポジティブに物事を捉えられる自分になりましょう。



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