【国試予備校の現場から】「無理をしない」ことから始める

2017年9月1日 (金)

薬学生新聞

メディセレスクール
松阪 勇輝

松阪勇輝氏

 はじめまして、今回このコラムを担当するメディセレスクール専任講師の松阪勇輝です。まだまだ暑い日々が続きますが、夏バテ、勉強バテをしていませんか?私は大変暑がりなので自室で冷房をガンガンきかせていたのですが、電気代が見たこともない数字になっていたため、「No冷房day」を導入し始めました。

 さて、表題の「無理をしない」について、誤解しないで欲しいことがあります。決して「がんばらなくていい」ということではありません。「止める口実を作らないために無理をしない」という意味です。

 人のモチベーションは日によって変化しますが、やる気満々の時こそ自分をコントロールしなければならないのです。三日坊主という言葉をよく聞きませんか?誰しもやり始めはやる気に満ち溢れているものです。

 先ほどの「No冷房day」は2日であえなく終了しました。理由は簡単、調子に乗ってやり過ぎてしまったのです。逆にその経験がトラウマとなり1日中冷房をかけるようになってしまいました。「止めるための口実」を作ってしまったわけです。

 勉強も同じ、やる気があっても「無理をしない」が継続のコツです。試験前だけ徹夜勉強した結果、勉強が嫌いになった経験はありませんか?それでもクリアできれば良いのですが、数日間の徹夜だけで国家試験に合格することは絶対にないです。

 長期的に勉強し続けるためには小さいゴールを設定することと、同じところを繰り返すことが大切です。「今日はここまで」と最初に決めておき、到達したらあえて止めてみましょう。そうすると適度な達成感を味わいつつ、やる気を次回に持ち越すことができます。また「繰り返し」によって記憶の定着を図れます。忘れても、一度学んだことは少しの時間で思い出せます。

 新しい分野に着手するのはどうしても時間がかかるため、疲れた時や気分が乗らない時にこそ復習に目を向けてみましょう!長続きしないと感じている人は、是非今日から実践してみてください。



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