日本薬剤師会は6日、都内で「第1回薬剤師の臨床判断と一般用医薬品適正使用研修会」を開き、県薬剤師会の指導者層約90人が参加した。研修会では昭和大学薬学部の木内祐二教授の指導の下に、「腹痛」を焦点にスモール・グループ・ディスカッション(SGD)、ロールプレイを行いながら、症状学とトリアージについて学んだ。昨年も頭痛を取り上げ同様の研修会を行ったが、今回は正式な研修事業として、関連団体とも連携して実施した。
研修会ではグループごとに、疾患を推測するアルゴリズムを作成。そのアルゴリズムを使い胃薬を求める患者への対応のあり方をロールプレイで探る試みも行われるなど、「LQQTSFA」の順にそって患者(来局者)から情報を得て、その状態や疾患を推測。その後の対応として経過観察、一般薬販売、あるいは受診勧告を行うかなどの対処方法、いわゆるトリアージついて学んだ。