中央社会保険医療協議会は、1日の総会で、多剤・重複投薬の適正化、後発品の使用促進などについて議論した。厚生労働省は、多剤・重複投薬の適正化に向け、薬剤師の処方提案により医師が処方変更し、実際に薬剤が減少した場合の評価や、医師の指示に基づく分割調剤や残薬調整を円滑に進めるため、医師の指示事項が明確になるよう、処方箋記載内容を見直すことなどを提案した。
薬剤師の積極的な処方提案により、医師が処方変更を行い、結果として患者が服用する薬剤が減少した場合の評価については、診療側の松本純一委員(日本医師会常任理事)が、現行の仕組みでも薬剤師から医師に処方提案を行える状況にある点を指摘。実際に薬剤が減ったとしても「調剤報酬上の評価を充実させる必要はない」と述べた。