参天製薬の黒川明社長は6日、大阪市内で開いた連結中間決算会見で、2017年度は「海外売上比率が30%を超え、30%台前半に達する見込み」と語った。中国や欧州を中心に海外事業の売上は順調に伸びており、国内医療用医薬品事業の成長率を上回っている。今後も、緑内障治療薬領域のシェア拡大や米国市場開拓などに力を注ぎ、20年度には40~50%の海外売上比率を達成したい考えだ。
2018年3月期第2四半期の海外売上高は328億円(前年同期比26.1%増)。国内売上高は780億円で8.6%増となったが、その伸び率を上回った。海外売上比率は29.6%に達し、中期経営計画で掲げた目標を現時点でほぼ達成した。