小野薬品の相良暁社長は6日の決算説明会で、抗癌剤「オプジーボ」について言及し、「薬価引き下げ分は、効能追加をしっかりと進めて、少しずつ挽回していきたい」との考えを示した。オプジーボのロイヤリティについては、「グローバルでの売上高は前年が5000億円程度で、ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)からのロイヤリティも堅調に伸びていく」と予測した。
相良氏は、2017年度の通期予測として、「期初は、前年比で売上高3%減、利益50%減を見込んでいたが、ロイヤリティの大幅増加や主要新製品中心とした売上拡大が寄与し、3.8%増収、30%減益で着地できそうだ」との見解を示した。