CROのイーピーエスは、10月に「医療情報戦略室」を設立し、医療情報データベースを活用したビジネスの本格展開に動き出す。その一環として、日本医療研究開発機構(AMED)による「難治性疾患実用化研究事業」の研究課題で、京都大学が実施する「希少難治性疾患克服のための『生きた難病レジストリ』の設計と構築」について、共同研究機関として参画する。難病プラットフォームの基盤構築に加え、希少難治性疾患のレジストリ研究の支援を行っていく構えだ。CROとして“医療情報IT”という新規市場を開拓する。
同社は、健康・医療分野におけるビッグデータから、治療法の発見や治療法の開発を推進するイノベーションやリノベーションに着目。さらに、来年4月の「医薬品の製造販売後調査及び試験の実施基準に関する省令」(GPSP省令)の改正に関連した医療情報データベースの活用や、複数の研究機関で実施され始めているレジストリデータの活用が議論される中、長年の経験で蓄積したデータサイエンスの技術と、臨床研究のコンサルテーションの豊富な実績、システム構築のノウハウを生かし、企画分析からデータ取得、システム構築、統計解析、結果考察までのデータ活用専門サービスを提供するため、医療情報戦略室を設立した。