大学側の積極的な参加促す
文部科学省の「薬学実務実習に関する連絡会議」は21日、2019年からスタートする改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習を円滑に実施するため、18年度は新たな実習を想定した「トライアル実習を全面的に行う」との方針を確認した。トライアル実習をめぐっては、受入側の日本薬剤師会や日本病院薬剤師会が積極的な取り組みを進めている中で、トライアル実習を試行的に行っている大学が半数を下回るなど、大学側の積極性が疑問視されており、「関係者が連携してトライアル実習を積極的に進める」とのメッセージを発信する狙いがあると見られる。文科省は、今後、トライアル実習への積極的な参加を求める通知を、関係団体や各大学に発出するが、「全面的という強い表現を用いるかは分からない」としている。
新たな実習は、19年2月25日からスタートすることが決まっている。1年3カ月という限られた準備期間で、本実施を円滑に行うためには、いかに数多くのトライアル実習を行えるかどうかが重要なポイントとなる。