武田薬品癌創薬ユニットの湘南サイトヘッドであった三宅洋氏ら研究者6人は、スピンアウトベンチャー「コーディア・セラピューティクス」を武田の湘南ヘルスイノベーションパーク内に設立した。武田の研究者によるベンチャー企業設立を支援するアンドレプレナーシップベンチャープログラム(EVP)の一環であり、ベンチャーキャピタル投資連合である京都大学イノベーションキャピタル(京都iCAP)、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルも第三者割当増資を引き受ける。武田から二つの抗癌剤に関するライセンスもコーディアで引き継ぐ。
三宅氏ら6人は、癌ゲノム研究の第一人者である京都大学大学院医学研究科の小川誠司教授と共同研究を実施しており、小川氏の研究成果をもとに、複数の研究プログラムを実施してきた。現在は前臨床段階にあるスプライシング反応を調節して癌細胞を死滅させることをコンセプトとするCLK阻害剤や、成人T細胞白血病リンパ腫治療薬の研究開発を進め、日本医療研究開発機構(AMED)の産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)から支援を受けている。