厚生労働省は14日、2016年「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果を発表した。16年末時点の薬剤師の届け出は30万1323人で、2年前の前回調査に比べ1万3172人、4.6%増加し、1982年の調査開始以来、初めて30万人を超えた。人口10万対薬剤師数は237.4人で、前回より10.7人増加。6年制薬学部の卒業生が増え続けていることが影響し、増加率は前回の2.9%からさらに伸びた。
調査は、16年12月31日現在の医師、歯科医師、薬剤師が保健所に提出した届出票を集計したもの。
薬剤師が主に従事している業務の種別を見ると、「薬局」が17万2142人で全体の57.1%を占め、前回から1万0944人、6.8%増加した。大手チェーン薬局の出店増加により、従事する薬剤師も増加しているものとみられる。