米メルクは、腫瘍細胞のPD-L1発現(TPS)が1%以上の局所進行・転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を対象とした抗PD-L1抗体「キイトルーダ」の単独療法を検討した第III相試験「KEYNOTE-042」について、プラチナ製剤併用化学療法に比べ、主要評価項目の全生存期間(OS)の延長を達成した。PD-L1陽性のNSCLCに対する初回治療に対し、癌免疫療法の単独療法を検証した第III相試験でOS延長が認められるのは初。今後、副次評価項目の無増悪生存期間(PFS)を評価する予定。
「KEYNOTE-042」は、NSCLCに対するキイトルーダの単独療法を、カルボプラチンとパクリタキセル、カルボプラチンとペメトレキセドの併用療法と比較した国際無作為化非盲検試験。EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子が認められず、進行性疾患に対する全身療法歴のない患者が対象となっている。