岐阜医療科学大学は、2019年4月の開設を目指していた薬学部の新設を20年4月に延期することを決めた。今春に学科から学部に独立した看護学部の人気が予想以上に高く、その入学者数が定員の1.2倍以上に達したことが影響した。文部科学省は、各学部の入学者数が定員の一定基準内でなければ学部新設を認めない方針を示している。3月に薬学部新設を申請したが、看護学部の入学者数の決定を受けて取り下げた。
岐阜県可児市に開設する新キャンパスに来春、薬学部(6年制、定員100人)を新設する計画だった。薬学部新設に必要な教員や建物などの要件整備は順調に進んでおり問題はなかったが、薬学部の設置要件とは直接関係しない学校法人全体の要件が壁になり、1年延期せざるを得ない事態になった。カリキュラムなどを練り直すいい機会と捉え、改めて20年4月の薬学部新設を目指す考えだ。