製薬企業の意思決定を支援
データベース事業を手がける米マークロジックは、日本の製薬企業が社内に抱える医薬品関連データや、医療機関や外部事業者が保有する実臨床での診療・レセプトデータ、在宅での患者データを1カ所に統合できるデータベースプラットフォームを提供し、ヘルスケア分野で新たな市場開拓を狙う。CTやMRIなどの医用画像や電子カルテでの医師による自由記載など、従来は統合・解析が難しかった非構造データをも取り込む“マルチモデルデータベース”が強み。データベースを利用する製薬企業では、医薬品評価を目的とした研究の実施から結果を創出するまでに要した期間を利用前から約5分の1に短縮できたという。ゲーリー・ブルームCEOは、本紙のインタビューに応じ、「製薬企業に意思決定のスピードが求められており、(データを土台とした意思決定を行う上で)われわれのデータベースが入り込む余地がある」と話している。
同社は2001年に設立し、米国をはじめ、ドイツや英国、フランス、シンガポールなどにオフィスを構え、データベースプラットフォームを提供。12年には日本法人を設立した。