厚生科学審議会の「ワクチン評価に関する小委員会」は6月28日、高齢者の肺炎球菌ポリサッカライドワクチンの定期接種について、引き続き65歳以上を対象者に適正使用を継続していくことを確認した。1回接種者の再接種については、接種率の低さや接種記録を保管する必要性などから、さらに慎重に検討を進めていくことになった。
この日の小委員会では、肺炎球菌ポリサッカライドワクチンをめぐって、国立感染症研究所が作成した科学的知見に基づく概要書(ファクトシート)をもとに、2019年度以降の定期接種の対象者と1回接種者の再接種について、ワクチンの有効性、安全性、医療経済学的評価の観点から再評価を行った結果、現行の65歳以上の接種対象者に引き続き適正使用を継続していくことを確認した。1回接種者の再接種については、接種率の低さや接種記録の保管の必要性などの指摘があり、さらに慎重に検討することになった。