大日本住友製薬の野村博社長は、7日に都内で記者会見し、7月末に承認申請した統合失調症治療薬「ロナセン」のテープ製剤や、現在開発中の抗精神病薬「ルラシドン(一般名)」の上市により、「数年後に国内の精神科領域で売上500億円を目指す」との方向性を語った。糖尿病や癌などを含む日本事業全体では現在、売上約1300億円だが、5年後をメドに2000億円の目標を達成したい考えだ。
同社は4月、日本事業のバーチャルカンパニーとして「ジャパンビジネスユニット」を設立し、特に精神神経領域では製品ラインナップの強化を図っている。