国内製薬大手の第1四半期決算概況‐エーザイの医療薬、14%増

2018年8月10日 (金)

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アステラスは二桁減と苦戦

 4月の薬価制度の抜本的改革実施直後となる国内製薬大手の2019年3月期第1四半期(4~6月)決算で国内売上は、前年同期比で二桁成長となったエーザイを除き、減収での滑り出しとなった。減収となった企業では、武田薬品が長期収載品譲渡分を除く実質ベースでは6.6%成長と順調に推移した一方、第一三共の国内医薬とワクチン合計では4.7%減、アステラス製薬は高血圧症治療薬「ミカルディス」の特許切れによる影響もあり、12.3%減と大幅に落ち込み、大型品の特許切れと薬価改定の影響で厳しい状況に直面している。

 エーザイの医療用医薬品事業は14%増となった。薬価改定で5%台半ばの引き下げを受けたが、抗癌剤「レンビマ」が2.5倍、不眠症治療薬「ルネスタ」が二桁の伸びとなったほか、国内トップ売上の関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」や疼痛治療剤「リリカ」、アルツハイマー病治療剤「アリセプト」の上位売上品目が順調に推移し、薬価改定の影響を跳ね返して幸先の良い滑り出しとなった。



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