アッヴィ合同会社のジェームス・フェリシアーノ社長は8月28日、都内で記者会見し、過去5年間の国内売上高の年平均成長率が8.9%であることを受け、「今年は、二桁成長と初の売上高で国内トップ20入りを目指す」と語った。今後は癌領域に事業を拡大し、自己免疫、ニューロサイエンス、新生児、肝疾患に続く五つ目の重点領域にしていく方針で、「血液癌領域に参入し、ポートフォリオを確立していく」と成長を誓った。
昨年の国内売上高は、前期比1.3%増の845億円。過去5年間の推移では、関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」や新生児等を対象としたRSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑制するシナジスを販売していた2013年と比較して、売上高1.4倍、従業員数1.6倍と成長を続けている。15年にC型慢性肝炎治療薬「ヴィキラックス」、16年にパーキンソン治療薬「デュオドーパ」を上市し、「肝疾患とニューロサイエンスが加わり、ビジネスが拡大した」と語る。